民間から。公共広告40年

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第8回 公共広告CM学生賞発表

公共広告CM学生賞は、日本の未来を担う若い世代が、広告制作を通して公共広告への理解を深め、また、社会に主体的に関わる「公」への意識を育むことを目的として、社会へ向けた新しいメッセージを期待する賞で、2005年より毎年開催しています。
第8回の参加校は25校、154作品のいずれも高水準の作品が集まりました。そのなかから、第一次選考で43作品が絞られ、3月9日に行われた最終選考会において、グランプリ1作品、準グランプリBS民放賞1作品、最優秀部門賞4作品、優秀賞11作品、奨励賞14作品を決定いたしました。
3月25日には、汐留電通ホールにて表彰式が行われ、受賞者にはトロフィーと表彰状が、後援のビーエスフジ 代表取締役社長 北林由孝氏、選考委員長 アサツー ディ・ケイ 石井利始氏、ACジャパン 専務理事 草川 衛から授与され、受賞者たちの心を込めた作品に対する賞賛と励ましのメッセージが贈られました。
尚、グランプリ作品および準グランプリBS民放賞作品は、2012年7月1日より、BS民放8社で1年間にわたり放映される予定です。

>>第8回グランプリ作品(AC2012年度キャンペーン)
※7月上旬公開予定

 

グランプリ

「縦並びのおもいやり」
テーマ:歩道を歩くときのマナー
武蔵野美術大学
長塩 希代
〈企画意図〉 制作代表者:長塩 希代
歩道では横に広がると後ろから来る人に迷惑がかかる。誰でも、つい忘れてしまいがちなマナーの問題を、嫌み無く、面白く伝えることができればと思い制作しました。
〈作品寸評〉
オープニングのモノクロ時代劇調の画面に目が引き付けられ、最後の「歩行マナー」というオチにも笑ってしまいました。
インパクトとエンターテイメントのある作品内容に票が集まり、グランプリ受賞となりました。

準グランプリBS民放賞受賞

「しつけと虐待はちがう」
テーマ:虐待防止
京都精華大学
帰山 栞(制作代表者)・礒野 遥香・岩田 紗由美・志賀 萌子
〈企画意図〉 制作代表者:帰山 栞
最近ニュースでもよく報道されている虐待問題に対し、このCMを観た人(主に子供を持つ親)に少しでも虐待への関心を持ってもらいたいという狙いを持って制作しました。
〈作品寸評〉
過去ACでも取り上げたことがあるテーマですが、深刻になりがちなテーマを、アニメーションを使って明るく表現した点に評価が集まりました。

最優秀部門賞

最優秀アイディア賞
最優秀アイディア賞
「マナー専用列車」
テーマ:電車内でのマナー
日本大学芸術学部
増田 貴明(制作代表者)・石田 智美・牛山 直美・太田 絢子・小形 翔・大平 奈央・清水 朗樹
高山 由菜・安本 伶
〈作品寸評〉
「人々の電車内マナーの悪さに比例して、専用車両が増えていってしまう」というアイディアに評価が集まりました。さらにコピーでおとしどころを工夫するとよかったと思います。
最優秀テーマ賞
最優秀テーマ賞
「言問橋」
テーマ:太平洋戦争
東京藝術大学
山口 直哉 (制作代表者)・関根 鈴花・羽深 由理
〈作品寸評〉
若い人が「太平洋戦争」という難しいテーマに取り組んだ作品づくりに対して、「ピュアな部分がないとできない表現。学生らしくてよい。」などの意見が出ました。「テーマ」設定に高い評価が集まり、最優秀テーマ賞受賞となりました。
最優秀表現技術賞
最優秀表現技術賞
「乳がん検診にいこう」
テーマ:乳がん啓発
武蔵野美術大学
鳴田 小夜子(制作代表者)・関 泉
〈作品寸評〉
女性審査員からの「いままでにない斬新な表現」「描き方が面白い」などの意見もあり、得票につながりました。コピーで「乳がん検診」を促すようなフォローがあれば、もっと完成度が上がったと思います。
最優秀コピー賞
最優秀コピー賞
「頑張るためのひとやすみ」
テーマ:労働
武蔵野美術大学
各務 将成
〈作品寸評〉
審査員からは「業務で疲れたときに、この作品を見て癒された」という微笑ましいコメントも寄せられた。軽快なテンポとユーモアあふれる作品内容に票が集まりました。

優秀賞

「進化の理由」
テーマ:環境保全
武蔵野美術大学
堀 由昂
〈作品寸評〉
「地球温暖化」というテーマを、テンポよくわかりやす工夫した表現に、評価が集まりました。
コピーで落としどころを工夫すると、さらに完成度が上がったかもしれません。
「目に見えない命」 
テーマ:マタニティマークの普及
同志社女子大学
西川 未恵(制作代表者)・楠本 優・村井 更良紗
〈作品寸評〉
「マタニティマークへ思いやり」への、あたかかな視点で描いたポイントに票が集まりました。
コピーで、行動喚起を促すような内容でフォローすると、さらに良かったと思います。
「土人間談義」 
テーマ:環境保全
東京藝術大学
池尻 貴尚(制作代表者)・白山 智丈
〈作品寸評〉
審査会では「笑える」「面白い」と「イメージが汚いのでオンエアは難しい」との意見に分かれました。アイディアとオンエアを一緒に考えながら制作したら、もう少し共感する声が増えたかも。
「マイウェイ」
テーマ:歩行マナー
東京工芸大学 
大橋 拓仁(制作代表者)・萩原 克也・原山 聡史・福田 大作・宮川 智司・米島 克哉・稲場 裕太郎・宇都宮 渉・小野田 治矢・小林 邦啓・長井 純平・奈良本 裕司・柳沢 健太郎
〈作品寸評〉
審査員からは、「携帯メールに没頭する人物を『擁護しているのか』『非難しているのか』どちらとも受け取れる」との意見が出た。その部分を工夫すればよかったかも。
「温暖化なう!!」
テーマ:地球温暖化問題
京都精華大学
百合 志保子(制作代表者)・本吉 聡子・枡居 耶衣・朴 ボラ
〈作品寸評〉
Twitterを題材に、「地球温暖化問題」を、かわいらしいキャラクターの『つぶやき』で表現した作品内容に評価が集まりました。コピーなどで落としどころを工夫すればよかったですね。
「忘れ物」
テーマ:親子のコミュニケーション
日本大学芸術学部
石井 美佳(制作代表者)・一條 薫子・田谷 澪子・塩野 芽衣・佐藤 廣樹・比田井 彩歌・柳沼 香陽子・輪島 大也・今 なつき
〈作品寸評〉
「コミュニケーションは難しいものではなく、あいさつの一言からでも始められる。」という企画意図がシンプルに描かれており、このポイントに評価が集まりました。
「この捨て方がジェントルマン」
テーマ:ゴミの捨て方
武蔵野美術大学 
鷹野 俊輝(制作代表者)・倉上 裕也
〈作品寸評〉
「素人っぽい歌にシンクロさせたユーモラス映像」「NGシーンの挿入」などが、「学生らしい視点のある作品」との評価につながり、票を集めました。
「じぶん、みせてる?」 
テーマ:コミュニケーション
京都精華大学
原 静花(制作代表者)・茂木 孝恵・中野 暁仁・鷲尾 悠
〈作品寸評〉
「コミュニケーション」を、ストーリー仕立てで理解させようという狙いだが、コピーで落としどころなどを工夫すれば、さらに完成度が上がったのではないでしょうか。
「ヤバい語」
テーマ:言葉づかい
日本大学芸術学部
島崎 みのり(制作代表者)・外山 里香・長井 創・増田 貴明・大平 奈央・市毛 雪絵・菊田 みなみ・益子 恵里
〈作品寸評〉
審査員からは「何を言っているのか不明」と「日本の貧弱なコミュニケーションを上手く表現している」との両方の意見が出ました。オチを工夫すれば、さらに面白い作品になったでしょう。
「タヌキ寝入り」
テーマ:マナー
文星芸術大学
黒川 直紀(制作代表者)・高木 凡昇・今 脩平・石川 麻衣・酒主 聡子
〈作品寸評〉
作品自体は完成度も高く「そのままでもオンエアできそう」との評価の声もあった。ただこのテーマ作品は多数あるため、新しい見せ方を工夫できたらよかったですね。
「世界のみんなにありがとうを返そう」
テーマ:日本を元気に
心拓塾
折原 リラ
〈作品寸評〉
「ピュアな感性がないと出来ない」「世界を意識した感覚が良い」などのポイントから評価を集めました。選考後、「小学生チームが制作した作品」との旨が伝えられると、審査員から感嘆の声が上がりました。

奨励賞

「家庭内コミュニケーション篇」
テーマ:あいさつ、コミュニケーション
長岡造形大学
井口 恵美(制作代表者)・嘉代 由紀子・野島 彬・星 孝法
「緑ある未来を。」
テーマ:森林環境
名古屋学芸大学
加藤 駿(制作代表者)・加納 元貴
「手は思いを伝える」
テーマ:コミュニケーション・絆
武蔵大学
木村 江梨香(制作代表者)・塩島 孝太・腰原 惇史・根元 大
「ペトコの歌」
テーマ:ゴミの分別
城西国際大学
河野 泉(制作代表者)・小野塚 恭穂・岡本 歩美・細岡 麻衣子・橋詰 拓真・押田 佳晃・藤崎 広武・本間 光平・横沢 将来
王 華潔・任 暁・宇佐美 茉由・伊丹 彩華
「街から干潟を見る、干潟から街を見る」
テーマ:環境コミュニケーション
名古屋大学大学院
青山 太郎
「家族の今日あったこと知っていますか?」
テーマ:親子のコミュニケーション
武庫川女子大学
中川 真夏(制作代表者)・井上 永理香・濱元 美香・米田 理紗
「違法駐輪」
テーマ:自転車駐輪マナー
関西大学
吉村 令子(制作代表者)・上田 一輝・園田 実健・村田 賢亮
森本 泰地・和田 悠大
「どうぞ」
テーマ:日常の思いやり
駒沢女子大学
宮下 奈々(制作代表者)・黄川田 恵・平野 智美
「言葉の折り方、考えていますか?」
テーマ:コミュニケーション
福山大学
松岡 敏孝(制作代表者)・浅野 芳江・猪原 修平・松永 圭司
岡本 郁弥
「どっちもサバだよ」
テーマ:風評被害思い込み
龍谷大学
鈴木 豊加(制作代表者)・桑野 未緒・岩嶋 瑠夏・矢部 大介
頭師 佳那江
「My−tag」
テーマ:自己分析・自己発見
玉川大学芸術学部
山崎 周人(制作代表者)・鈴木 脩・中嶋 健二・西尾 瑠美
「ほうれん草の真実」
テーマ:風評被害
相模女子大学
高橋 伶奈(制作代表者)・鈴木 彩香・鈴木 真実・鈴木 麻梨菜・島村 麻未・樋口 ひかる
『「アリガトウ」って言わないか?』
テーマ:感謝心を伝える
東海大学文学部
田中 俊行(制作代表者)・坂 達郎・杉山 陽香・崔 俊桓
「すき」
テーマ:すきという気持ちを伝えましょう
目白大学
木村 奎介(制作代表者)・佐久間 光・河野 早紀・後関 まどか
加藤 唯
応募学校(ACジャパン会員校 25校)
相模女子大学/城西国際大学/心拓塾/駒沢女子大学/東海大学(文学部)/東京藝術大学/東京工芸大学/日本大学(芸術学部)/文星芸術大学/武蔵大学/武蔵野美術大学/大正大学/東京デザイナー学院/玉川大学(芸術学部)/目白大学/長岡造形大学/名古屋学芸大学/名古屋大学大学院/名城大学/関西大学/京都精華大学/武庫川女子大学/同志社女子大学/龍谷大学/福山大学/(順不同)

講評

言葉の先にある《誰か》を大切に思う、ということ。
選考委員長 石井 利始
私たちは、何を見つめなければならないのだろう。私たちは、何を訴えなければならないのだろう。
本当に大切なものとは何か、本当にかけがえないものとは何か。そんなことを日々自問しながらの一年でした。
広告の世界もそうでした。あの日以来、人に対する、世の中に対する表現の眼差しが少し変わってきたように感じます。
その思いは学生の皆さんも同じだったようです。まず、皆さんが取り上げたテーマの豊富さに驚きました。
日常の様々な疑問や解決したいことはもちろん、戦争の記憶や地球規模の問題まで、実にその視点は多岐にわたっていました。
そして、その表現も、ただ正すのではなく、抵抗なく感情移入できるようにと、美しいアニメーションやユーモアといった手法を取り入れることで、観る人の気持ちを第一に考えていたように感じられました。
公共広告には、生活を便利にする商品はありません。
そのメッセージを受ける側の心が送り手と同じにならなければ、何ひとつ成立しない広告です。
何を言うか、だけでなく、どう言ったら人は振り向いてくれるかと、
受ける側の気持ちを大切に考えることの大切さを、今回はあらためて教わった気がします。
おめでとうございます。そして、これからも、言葉のその先にある《誰か》の気持ちを大切にする思いを忘れないでいてください。
選考委員
委員長:石井 利始(アサツー ディ・ケイ)
委員:島崎 紘而(味の素)/浅田 寛信(資生堂)三浦 洋一(パナソニック)/山口 菜穂美(ライオン)/稲木 甲二(フジテレビジョン)/田代 早苗(日本テレビ放送網)/桐木 淳二(I&S/BBDO)/田村 昭治(オグルヴィ・アクション・ジャパン)/ナガクラトモヒコ(サン・アド)/矢追 隆(大広)/早川 和良(ティー・ワイ・オー)/元井 康夫(電通)柴崎 悠二(電通クリエーティブX)/服部 千恵子(東急エージェンシー)/板東 睦実(博報堂)/貝原 武(読売広告社)/若尾 一彦(日本アド・コンテンツ制作社連盟)/豊田 進吉(BS朝日)/藤井 潤一(BSジャパン)/村田 浩二(BS-TBS)/小野寺 徹(BS日本)石井 隆久(ビーエスフジ)/秋田 愛一郎(日本BS放送)/石垣 裕之(WOWOW)西村 和晃(ワールド・ハイビジョン・チャンネル)/八代 眞奈美(葵プロモ−ション)/小簱一浩(ティー・ワイ・オー)/村上 秀貴(太陽企画)中野 達仁(東北新社)
◇歴代のグランプリ受賞作品
第1回 「2004.10.23 その時僕らは(おにぎり篇)」長岡造形大学
第2回 「食べきれない」武蔵野美術大学
第3回 「ありがとうは無限大」武庫川大学
第4回 「TRAIN SOS」武蔵野美術大学
第5回 「ひとつあいさつくださいな」東京工芸大学
第6回 「つられ迷惑」東京藝術大学
第7回 「渡る世間はみな先パイ」目白大学

会場(表彰式)協力
汐留電通ホール
2012年3月27日

主催
公益社団法人ACジャパン
後援
BS日本/BS朝日/BS-TBS /BSジャパン/ ビーエス フジ/WOWOW/日本BS放送/ワールド・ハイビジョン・チャンネル (順不同)
協力
I&S BBDO / 葵プロモーション / アサツーディ・ケイ / オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン/Camp KAZ / 味の素 / サン・アド / 資生堂 / 読売広告社 / 太陽企画 / ティー・ワイ・オー / 電通 / 電通クリエーティブX(電通テック) / 東急エージェンシー / 東北新社/ 日本アドコンテンツ制作社連盟 / 日本テレビ放送網 / 博報堂 / パナソニック / フジテレビジョン / ライオン (順不同)
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